肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)を知って、健康的な生活を送ろう

今日は3月8日、国際女性デーの日です。この日は、世界中で女性の社会的、経済的、文化的、政治的成果を認め、女性の権利の進展を祝う日です。女性だけでなく、すべての人が健康で充実した生活を送ることが重要です。特に、日常生活に影響を与える健康問題について知識を深めることは、自分自身や家族の健康を守るための第一歩です。今日は、日常生活に影響を与える「四十肩」と「五十肩」について詳しく説明し、それぞれの対処方法を紹介していきます。

こんにちは、朝日楼(あさひろう)です。

四十肩と五十肩は、どちらも「肩関節周囲炎」という正式名称で呼ばれますが、発症する年代によって異なる呼び方がされています。四十肩は40代で発症する場合に、五十肩は50代で発症する場合に使われる言葉です。どちらも肩関節が痛み、可動域が制限されることが特徴です。

四十肩と五十肩の違い

四十肩と五十肩の違いは、発症する年代にありますが、症状や病態には違いはありません。どちらも肩関節周囲の筋肉や腱が炎症を起こし、痛みや可動域の制限を引き起こします。

四十肩と五十肩の原因

四十肩や五十肩の原因は明確にはわかっていませんが、以下の要因が考えられています。

  • 加齢: 肩関節周りの骨や軟骨、靭帯、腱などが老化することで炎症が起こります。
  • 運動不足: 長時間同じ姿勢を続けることで肩関節をあまり動かさず、四十肩や五十肩のリスクが高まります。
  • 病気: 糖尿病や脂質異常症、甲状腺の疾患などが四十肩や五十肩のリスクを高めることがあります。
  • ストレス: 心理的なストレスが体に影響を与え、肩の緊張を引き起こすことがあります。

加齢による影響

加齢とともに、肩関節周りの筋肉や腱が弱くなり、負担に弱くなります。特に、40代から50代にかけては、生活スタイルの変化や運動不足が加齢による影響と重なり、四十肩や五十肩のリスクが高まります。

四十肩と五十肩の症状

主な症状は、肩の痛みと可動域の制限です。特に夜間に痛みが増す「夜間痛」が特徴的です。また、腕を上げたり回したりすることが難しくなり、日常生活に支障をきたすことがあります。

急性期

  • 鈍痛: 肩のあたりが重苦しい感じ。
  • 感覚異常: 肩周りの感覚が鈍くなってくる。
  • 疼痛: ズキズキと、うずくような痛みがある。
  • 夜間時痛・安静時痛: 動いても痛いし、何もしなくても痛い。

慢性期

  • 夜間時痛、安静時痛は軽くなる
  • 過度に動かしたときに、強いつっぱり感がある
  • 急性期の痛みにより、動かさない状態が続くことで関節が硬くなり、動かせる範囲が狭くなる

回復期

  • 徐々に痛みが改善し、動かせる範囲も広くなる
  • 動かしても痛みが出なくなる

四十肩と五十肩の対処方法

薬物療法

痛みが強い場合は、非ステロイド性抗炎症薬の内服や関節内注射が行われます。ステロイドや麻酔薬を使用することがあります。ただし、薬物療法は一時的な痛みの緩和に留まることが多く、根本的な改善にはリハビリテーションが必要です。

リハビリテーション

運動療法や物理療法が中心となり、肩の可動域を広げるためのストレッチや振動運動が推奨されます。自宅でもできるストレッチを習得することが重要です。

ストレッチの例

  • 振り子体操: 腰の高さの台に正対し、痛まない側の手だけ台に残して支えとし、痛む側の手をだらんと床に向かって垂らします。痛む側の手を「振り子」のようにして、前後左右に動かします。
  • 肩甲骨のアップダウン体操: 四つん這いまたは座位で、肩甲骨を頭部の方へとゆっくりと動かし、次にお尻の方へと動かします。10回繰り返します。
  • 拳上運動: 手を拳にして、肩を動かさずに腕を上下に動かします。5回繰り返します。
  • テーブルスライド: テーブルに手を置き、肩を動かさずに手の位置を動かします。5回繰り返します。

温熱療法

患部の血行を良くすることで、治癒を促し痛みの緩和が期待できます。自宅では入浴や蒸しタオル温湿布などを使い温める方法があります。

寝方のコツ

肩の痛みを和らげるためには、寝る際にも注意が必要です。例えば、肩に負担がかからないように枕を適切に使用することが推奨されます。また、寝る姿勢を整えることで、肩の痛みを軽減することができます。

予防法

四十肩や五十肩を予防するためには、日常生活で以下の点に注意することが重要です。

  • 正しい姿勢を心がける: 背中を丸めた猫背や肩が前に出た「巻き肩」は、肩関節に負担をかけるものです。
  • 運動不足を避ける: 定期的な運動で肩関節を動かし、柔軟性を保つことが重要です。
  • ストレス管理: 心理的なストレスを軽減するために、リラクゼーション技法やマインドフルネスを取り入れることが有効です。

ストレス管理の方法

  • 深呼吸: 深い呼吸を繰り返すことで心身をリラックスさせることができます。
  • ヨガや瞑想: 身体と心を整えるためのエクササイズです。
  • 日記をつける: 心に溜まったことを書き出すことでストレスを軽減します。

最後に:健康的な生活を送るための心構え

四十肩や五十肩は、日常生活に大きな影響を与えることがありますが、適切な治療とリハビリテーションによって改善することが可能です。健康的な生活を送るためには、日常の小さな痛みや不調にも注意を払い、積極的に対処することが大切です。肩の痛みを和らげるために、ストレッチや運動療法を続けることで、より快適な生活を送ることができます。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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